豪ドル(AUD)の特徴
豪ドルは「コアラ」の愛称でも親しまれていますね。
FXのメディアや掲示板などでは、豪ドル/円のことをコアラ円とか豪ドル/ドルをコアラドルとか言ったりしています。
由来は、そのまんまオーストラリアと言ったら「コアラ」が有名だからですかね!
カンガルーでも良さそうですが、多分長かったので流行らなかったのでしょう。
チャートで表記される通貨コードはAUDですね。
この豪ドルと言う通貨ペアを知り、FXで活かしていくためにも、まずはオーストラリアというお国の特徴を知っていきましょう。
オーストラリアは有数な資源国
ご存知、オーストラリアの面積はどんとデカく、日本の約20倍もの国土をお持ちで、そこから鉄鉱・石炭・金など豊富な資源が産出されるお国です。
これらの資源をたくさん輸出しているので、自国の輸出の状況や、輸出先の国の経済状況などに経済が大きく影響を受けたりします。
輸出は特に中国がお得意先になっているので、中国の経済がオーストラリアの経済に大きく関係しています。
中国バブルの崩壊と囁かれている中、もっとも影響を受けそうなのはアジア諸国ではなく、実はオーストラリアなのかも知れませんね!
また、原油や金の価格変動にも経済的な影響を大きく受けたりするのも特徴の1つです!
そんな経済的な特徴があるオーストラリアですが、現状は経済的に安定して成長をしているので、世界な国の信頼度も高いのであります。
経済成長率は2010年以降も毎年2-3.5%くらいを維持していますし、世界的な経済危機の影響が大きかった2009年も1.7%の成長を見せています(2009年の日本の経済成長率は-5.4%、アメリカも-2.7%です)。
資源も豊富でかなり安定した経済力のあるお国なのです。
豪ドルという通貨の特徴は高い金利
FXトレーダーの皆さんなら、ご存知の方も多いと思いますが、豪ドルの特徴といえばやはり高い金利ですよね。
FXでは金利が高い通貨を買い・低い通貨を売るポジションを持つことで「スワップ金利」を得ることができるので、金利の高い豪ドルはスワップ狙いのトレーダーさんにも人気です。
先ほど書いたようにオーストラリアは経済的にも安定しているので、長期的に豪ドル買いポジションも持つのも割と安心感があります。
FX業者にもよりますが、豪ドル円1万通貨のスワップポイントは1日30円-40円くらいです。
100万通貨も保有すれば、1日4000円くらいチャリンチャリン入ってくるわけですね。
ただ、海外FXの場合はレバレッジが効かせられる分、スワップポイントは低めに設定してあるので、スワップ狙いはなかなか難しそうです。
金利が高い通貨は「トルコリラ」、「南アフリカランド」など、他にもあるのですが豪ドルの方が流動性が高く、ポジションを保有中の急激な価格変動が起きにくいので、スワップトレードに人気があのです。
豪ドルは中国の経済指標にも注意が必要
豪ドルをトレードする際に気をつけたいのは、中国の経済指標です!
オーストラリアの最大の輸出お得意先が中国になるので、オーストラリアの指標だけでなく中国の経済指標によっても豪ドルは大きく値動きするのです!
豪ドルが大きく動くため注目しておきたい指標は
■豪・雇用統計 ■消費者物価指数 (CPI)
■中国製造業PMI ■中国GDP
■豪・貿易収支 ■豪・GDP
このあたりは抑えておきたいところです。
普段は割とボラティリティも低く、ゆったりと推移していることが多い豪ドル君ですが、指標発表時はその本性を表したかのように激しく上下したりするので注意が必要です!
オーストラリア・中国の経済指標は日本時間の午前中に発表が集中されるので、豪ドルでトレードする際は午前中の早い時間を狙うとこうした指標に乗っかって、サクッと利益を狙えるかもしれませんね!
早起きが得意な方や、株とFX両方やっているトレーダーさんは割とチャンスに恵まれる通貨と言えるでしょう。
また、ポンド・ユーロと言った欧州とのペアになると、比較的ボラティリティも大きくなるので、多少リスクを負っても大きく利益を得たい方は、対円・対ドルよりも、対欧州系でトレードすると良いかと思います。
自分もユーロ/豪ドルは好きな通貨ペアの1つですね。
相場の方向性がわかりやすかったり、節目がはっきりしていることが多いので、毎日必ずチェックする通貨ペアです。
今回は通貨の特徴として豪ドル(AUD)をご紹介していきました!
今後も国の経済成長が安定していきそうなのと、多少下がったもののまだまだ高い金利を誇っているので、長期的に見たらバッチリ「買い」が捗る通貨ですね。
ただ、デイトレードやスキャルをやる分には、あんまりボラティリティも高くないのでイマイチ魅力に欠けるかな?ってところですね!
それでも、ユーロ/豪ドルやポンド/豪ドルは比較的ボラも高く、自分も愛用している通貨ペアなので、この辺りもトレードの視野に入れつつ、豪ドルをうまくトレードしていきたいですね。