そもそもチャートって何?使える機能を紹介
チャートとは一体何なのかというと、過去〜現在までの為替レートの変動をパッと見で分かりやすくしたグラフみたいなものです。
FX業者が提供しているチャートツールでは、そのグラフをメインに取引で使える分析ツールがいっぱい使えたり、取引の新規注文・決済などがこのチャート1つで行えちゃいます。
業者によって提供しているチャートツールには、微妙に差異はありますが基本機能はほぼ同じと思ってOKなので、1つ覚えればどれも使いこなしていけますね!
実際に自分が普段見ている「MT4」というチャートツールの画面はこんな感じです。
だいたい4つくらいに機能が分類できて、それぞれザックリと
① ツールバー(上)
② ターミナル(下)
③ チャート画面(真ん中右)
④ 気配値(左)
という名前が付いています(チャートツールによっては名前に違いがありますが、機能はだいたい同じだと思います)
ツールとかはぶっちゃけ見れば分かる系なのでサクッと見ていき、ここでは気配値とメインのチャート画面を詳しくみていきましょう。
①ツールバー・②ターミナル
ツールバーはアイコンが並んでいる部分で、トレードでよく使う機能をすぐに使えるようにまとめて表示してあるところです。
虫眼鏡マークでチャート画面をズームイン・アウトしたり、線のアイコンでチャート上にラインが引けたり、図形アイコンなら図を描けるといった感じで、そのまんまなので特に説明することは無いです。
また、ここで「時間足」が切り替えられるのですが、ここはチャート画面の解説で改めて書いていきます。
画面の下部にある部分をMT4では「ターミナル」と呼んでいて、様々な情報がみれるのですが、主に「取引情報」や「口座情報」が見れるところです。
実際取引すると上の画像のように、取引した時間・種別(売ったのか買ったのか)・通貨ペア・取引した価格などがみれます。
気配値(けはいち)
何やら英語や数字がベーッと並んでいるところは「気配値」と言われているもので、世界各国の通貨(ペア)の現在の価格をまとめて表示している部分です!
FXは通貨同士の「ペア」を取引するもので、ユーロ/円やポンド/米ドルなど、取引ができる通貨ペアがここに並んでいます。
表記は世界で統一されていて、円は「JPY」米ドルは「USD」ユーロは「EUR」ってな感じの表示だったり、ペア同士でどっちが右にあるとかの固定位置があったりしますが、この辺は豆知識程度ですし、表記も使って慣れれば勝手に覚えますので細かい話は割愛。そんな難しく考える必要はないです。
また、数字が2つあるのは「現在買う場合の価格(Ask)と売る場合の価格(Bid)」です。
この2つの差額がいわゆる「スプレッド」となり、FX業者は取引手数料を無料にする代わりにこのスプレッド(価格差)で利益を得ていると言われています。
例えば上の画像のUSDJPY(ドル対円)だと、105.618円で売り注文が出せて、105.635円で買い注文が出せます。そしてスプレッドが0.017円になります。
あとは価格が変動するとこの気配値がチカチカ動くので、色々な通貨ペアでチカチカが激しいと為替相場全体で値動きが激しいんだなとか、逆に全然動いていないな、とかも分かります。
世の中にはこの気配値の動きを参考にトレードしていく気配値トレーダーも居るらしいですが、自分には出来ないです。
メインのチャート画面
メインはここですね!
「チャート画面」といって、過去から現在までの為替相場をグラフ表示してくれるツールで、名前の通りチャートツールのメインとなる部分です。
基本的にトレーダーはこの画面を見ながら、この動き方なら次はこう動くはずだって感じで分析や予測をしながらトレードをしています。
チャート画面は横軸が時間・縦軸が価格で、一番右端を見れば現在の価格が随時更新されているのが分かるかと思います!
過去に遡ろうと思えば数年前の価格変動が見れたりもしますね。
チャートは画像のように、ただの折れ線グラフではなく「ローソク足」と呼ばれる四角い、ちょっと特殊なグラフになっている場合が多いです。
日本のFX業者の多くはこの「ローソク足」のチャート画面が採用されていて、本やネットの情報もほとんどがローソク足をベースにしたものなので、ツールによっては切り替えられたりもできますが、特にこだわりがなければローソク足にしておきましょう。
お次はこのローソク足について詳しく触れていきます!
チャートの種類「ローソク足」って何?
ローソク足はその名の通り、ローソクのような形をしたチャートのこと。
ローソク足は江戸時代の日本で生まれた国産チャートで、米の相場を表すものとして使われていたと言われているものですが、現在では日本をはじめ世界中で「キャンドル・チャート」という名で使用されているらしいです。
開発者と言われている本田さんの画像はこちら!!
ありがとう本田さん!
ローソク足の歴史を感じて頂いたところで、詳しい見方を解説していきます。
ローソク足の見方
ローソク足はローソク1本分で「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの価格が分かるように作られています。
高値・安値はその名の通りローソク足1本分の変動の最高値と最安値で、始値はそのローソク足がスタート価格、終値は反対にゴール価格です。
終値が始値より安く値動きした時には「陰線」と呼び、終値が始値より高く値動きした時には「陽線」と呼びます。
始値から終値までを「実体」と呼び、実体から高値・安値までを「ヒゲ」と呼んだりします。ここも使ってれば普通に覚えるので、試験勉強のごとく暗記したりする必要はないです。
また、チャートは色々な「時間足」を設定することが可能で、ツールバーのところでも軽く触れましたが「日足」に設定するとローソク1本分は1日の変動を表し「1時間足」に設定するとローソク1本分が1時間を表していることになります。
つまり日足1本は1時間足24本分ということですね。
上の画像はUSDJPY(ドル対円のペア)のチャートをツールバーから「日足」に設定したものです。
ローソク足が1本で1日分の価格変動を表しているので、100本以上ある上のチャートは数ヶ月間分の動きが見れるって感じです。
これを1時間足に設定すると以下の画像のようになります。
今度はローソク足1本が1時間なので、全体で1週間くらいの値動きを見ることができます。
また、先ほどの日足の最新ローソク足が「陽線」であったように、1時間足で見るとここ数時間価格が上昇していることがわかります。
より長期の動きを知りたい時は「週足」「月足」なんてのもあり、逆に短期的な動きを見たい時には「15分足」「1分足」など短い時間軸に設定するわけですね。
ズームしたりズームアウトしたりするのと同じ感じで、見たい時間足を設定しましょう。